踊り続けていれば誰でも迎える55周年であり、これはこれで記念すべきであろうが、
私にとって最も大きな関心事と重要なことは過去の55年より、
今後、何年踊り続けることが出来るかの未来の方である。
最初から男女での踊りを追求し、タンゴにその原点を見出してきたが、
未だに真髄に迫ることは出来ず、その探求は残された舞踊人生に課せられている。
幸い、タンゴダンスは他の分野のダンスよりもダンス寿命が長いことが救いである。
何事も、心技体が伴わなければ成し遂げることは出来ないが、
年齢を重ねると、一番厄介なことは肉体の衰えである。
精神力で身体を鍛え、身体がそれに応えてくれたのは過去のことで、
今は精神力で身体を鍛えれば筋肉や関節が悲鳴をあげ、病院行きである。
しかし、時には病院や鍼灸のお世話になりながらも、身体を鍛え続けなければ、
未来に何も見えてこないのである。
21年前に巡り会い、私の人生に生甲斐を与えてくれたタンゴを、
1年でも長く踊り続けたいとの情熱を持てる幸せを、大切にしていきたいと思っている。
未踏峰の山に挑戦する登山者のように。
続く
2008年3月5日水曜日
舞踊生活55周年を迎えて 継続の先には
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